アクアリウム

水槽の人気者!プレコの魅力と飼育方法を徹底解説!

今回は水槽の人気者、プレコの飼育方法について詳しく解説します。
プレコは水槽内の掃除屋として知られ、独特の風貌から多くの飼育者を魅了する魚です。

しかし、プレコの習性を知らずに飼育を始めてしまうと
思わぬトラブルに見舞われることも。

そこで今回は、プレコの基本情報や飼育方法、混泳のコツ、繁殖方法、病気予防など
プレコを飼育する上で知っておきたい情報を余すことなくお伝えします。
プレコ飼育の際に参考にしてみてください!

プレコの基本情報

プレコの特徴

プレコはナマズ目に属する南米原産の淡水魚で
一般的に”コケ取り”魚として知られています。
その名の通り、水槽内の藻やコケ、残餌などを食べてくれるため、水槽の掃除屋としてとても重宝されます。
プレコの体長は種類によって様々ですが、一般的に15〜30cmほどに成長します。
 
体は扁平で、腹側には吸盤のような器官があり、これを使って水槽の壁面に張り付いて移動します。
プレコは夜行性の魚で、昼間は水槽の隅や隠れ家で休んでいることが多いです。

  

プレコの種類

プレコには100種類以上の仲間がいると言われており、
それぞれ体の模様や大きさ、性格が異なります。

プレコは一般的にL番号(エルナンバー)という品種番号で分類されており、
例えばポピュラーなブッシープレコはL144、ゴールデンナイトプレコはL018といった具合です。

初心者におすすめなのは丈夫で飼育しやすいブッシープレコブリリアントプレコ
ゴールデンナイトプレコやスノーボールプレコは高価で飼育難易度が高い種類に分類されます。
  

プレコの飼育方法

ToDoリスト

水槽の選び方

プレコを飼育するには、プレコの種類や大きさに合った水槽を選ぶ必要があります。
プレコは基本的に単独で飼育できる魚ですが、隠れ家を好む習性があるため、
水槽内にプレコが隠れられるスペースを作ってあげましょう。

おすすめは横幅45cm以上の水槽。
プレコの成長に合わせて将来的に60cm以上の水槽に移動させる必要があります。

また、プレコは夜行性のため、水槽の照明は12時間程度に設定し、昼夜のリズムを作ってあげるのが理想的です。

  

水質管理

プレコは比較的丈夫な魚ですが、急激な水質の変化には弱いです。
プレコを飼育する際は、定期的な水換えと水質管理が大切になります。
目安として、1週間に1回、水量の2〜3割程度の水を換えます。

また、フィルターを使って水質を保つことも重要。
プレコの飼育には外部フィルターがおすすめです。
水質の管理には水質検査キットを使い、定期的に水質チェックを行いましょう。

  

エサの与え方

プレコは雑食性の魚で、主に藻類や残餌、デトリタスなどを食べます。
プレコ用のエサとしては、アルジタブスやプレコの主食などの沈下性のエサがおすすめ。

エサは1日1〜2回、プレコが食べ切れる量を目安に与えます。
また、野菜を与えるのも良いでしょう。

プレコの好物はキュウリ、ニンジン、ホウレン草などです。
野菜は茹でたり、固定してプレコが食べやすいようにしてあげてください。

エサの与えすぎには注意が必要です。
プレコの消化不良や水質の悪化の原因になります。

  

プレコと他の熱帯魚の混泳

相性の良い熱帯魚

プレコは基本的に温和な性格で、他の魚との混泳に向いています。
特に、グッピーやネオンテトラ、ラスボラなどの小型魚とは相性抜群。
プレコがエサを横取りすることもないので、混泳させやすい魚だと言えます。

また、コリドラスやオトシンクルスなどのコケ取り魚とも仲良く混泳できます。
ただし、同じプレコ同士を混泳させる場合は注意が必要。
プレコ同士でケンカをすることがあるので、十分な隠れ家を用意してあげましょう。

  

注意すべき熱帯魚

プレコは基本的に温和な性格ですが、中にはプレコに危害を加える魚もいます。
例えば、アフリカンシクリッドやパーカークロミス、ジャックデンプシーなど、
縄張り意識の強い大型の魚はプレコに攻撃的になることがあるので避けた方が無難でしょう。

また、プレコの長いヒゲを食いちぎってしまう魚もいるので注意が必要。
プレコのヒゲを狙う魚の代表例はタイガーバルブやレッドテールキャットフィッシュ。
これらの魚との混泳は控えましょう。

  

プレコの繁殖

繁殖の条件

多くの種類のプレコは、水槽内で繁殖させることが可能です。
繁殖の条件はプレコの種類によって多少異なりますが、
基本的にオスとメスを同居させ、水温を上げることで繁殖行動が始まります。
 

また、プレコは洞窟で繁殖するため、水槽内にテラコッタ製の鉢や人工の洞窟を設置してあげる必要があります。
プレコが産卵する兆候が見られたら、他の魚を別の水槽に移動させ、親魚だけを残すようにしましょう。

  

稚魚の育て方

プレコの卵は親魚が守るため、孵化率は非常に高いです。
卵から孵化した稚魚は、卵黄を吸収するまでは親魚に守られています。
卵黄を吸収し切ったら、稚魚用のエサを与え始めます。

プレコの稚魚はとても小さいので、初期餌にはブラインシュリンプのノープリウス幼生やミジンコなどの微生物が適しています。
稚魚が大きくなってきたら、徐々に粉末餌に切り替えていきます。
エサは1日数回に分けて与え、食べ残しがないよう注意しましょう。

  

プレコの病気と予防法

白点病

プレコがかかりやすい代表的な病気が白点病です。
白点病は、イクチオフィティリウス原虫の寄生によって発症する病気で、プレコの体表に白い粒が見られるのが特徴。

白点病の治療には、塩浴や薬浴が有効です。
予防するためには、水質管理を徹底し、新しい魚を入れる際は検疫をしっかり行いましょう。

  

尾ぐされ病

プレコの尾びれや鰭が溶けるように短くなる病気を尾ぐされ病と言います。尾ぐされ病の原因は、細菌感染やストレス、栄養不足など様々。対処法は原因究明が先決ですが、軽度の場合は水質管理の改善で治ることもあります。重度の場合は薬浴が必要になるケースも。普段から水質管理を怠らず、プレコにストレスを与えないように注意することが尾ぐされ病の予防につながります。

  

まとめ

まとめ

プレコは初心者にもおすすめの人気の熱帯魚ですが、プレコなりの習性や適した飼育環境があることを知っておく必要があります。

プレコの種類や大きさに合った水槽選び、水質管理、エサの与え方のコツを掴めば、プレコは案外簡単に飼育できる魚だと言えるでしょう。
プレコは見ているだけで飽きない魅力的な魚なので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。