こんにちは
じゅん吉です。
今回は、水槽裏に設置する光るバックスクリーンを作成してみました。
目指すは、ADAの「ライトスクリーン」という商品です。
このライトスクリーンがあることで、
作品コンテストの写真にあるような、
プロレベルの水景を作ることができます。
また、配線隠しの効果もあるのでおすすめです。
この記事では、光るバックスクリーンの作成過程をご紹介していきます。
今回は、60㎝水槽用のサイズで製作しています。
この記事は、ADAのライトスクリーンを自作してみたい方に向けて書いていきます。
設計図
それでは、これから作成するライトスクリーンを横から見た図を書いてみましたので、
参考にしてみてください。
私の頭の中のイメージは、このような感じで作ります。
準備したもの
ライトスクリーンの制作にあたって、
用意した部材は下記のとおりです。
アクリル板 透明 4mm厚 600mm x 356mm
アクリル板 白ツヤ 2mm厚 600mm x 356mm
アルミチャンネル 2.0×22(内寸18)x12 長さ600mm x 2本
アルミチャンネル 2.0×12(内寸8)x12 長さ356mm x 2本
ステンレス製フタ受け 8mmガラス用・・・自分の水槽サイズに合ったものを選んでください。
5050テープLED 白色 55cm x 2本
ACアダプタ 12V 2A
防水キャプコン PG7
透明2P平行線 AWG22
熱収縮チューブ
強力接着剤 プレミアムソフト クリヤー
DCコネクター付き調光器(調光したかったら)
DCコネクター付きON/OFFスイッチ(スイッチでON/OFFしたかったら)
使った道具
道具や工具類は下記のものを使用しました。
オービタルサンダー・・・透明アクリル板へのフロスト加工用
電動ドリル・・・配線穴をあけるために使用。
リーマ・・・電動ドリルであけた穴を広げるために使用。
リベッター・・・部材の接合に使用。
リューター・・・バリ取りや溝掘りに使用。
ダイヤモンドカッター・・・溝掘りにリューターで使用。
半田こて・・・テープLED配線用。
作成手順
それでは、さっそく作成手順を解説していきます。
透明アクリル板のフロスト加工
まずはじめに、透明なアクリル板ではキレイな発光にならないため、
表面にうっすらと傷をつけて、面発光するように加工します。
オービタルサンダーを使用して、できるだけ均一にやすりかけをします。
磨いた後は、粉をぞうきんなどでよくふき取ってください。
キャプコン取付け加工
アルミチャンネルに配線を通す穴を作ります。
準備していた「防水キャプコン PG7」が入るように、
600mmのアルミチャンネルに一個所穴をあけます。
穴を開ける位置は、端から3cmくらいの位置にあけます。
リーマでキャプコンが入る大きさまで下穴を広げます。
加工後はしっかりと、穴まわりのバリを取って手を切らないようにしましょう。
このような感じでキャプコンを取り付けました。
下穴加工
次に、アルミチャンネルとアクリル板を組み上げていくために、
仮組みをして下穴をあけていきます。
セロハンテープで固定して、このように4隅に下穴をあけました。
穴の大きさは、使用するリベットに応じた大きさにします。
アルミチャンネルに溝を掘る
ライトスクリーンを水槽にかけるために
ステンレスフタ受けをはめ込む用の溝を加工します。
先ほどのキャプコンを取り付けたアルミチャンネルとは
別の600mmのアルミチャンネルに溝を掘ります。
リューターにダイヤモンドカッターを差し込み、
フタ受けを入れる溝を削りながら、掘っていきました。
溝を掘る位置については、なるべく外側の方がLEDテープに干渉しないので良いのですが、あまり外側過ぎると356mmのアルミチャンネルに干渉してしまうので、
外側より、2cm以上は間隔をあけたところに溝を掘ってください。
溝を掘るのは結構な根気のいる作業で、
このライトスクリーン製作作業の中で一番大変でした。
最終的にこのような感じにフタ受けが入れば作業完了です。
アルミチャンネルの溝掘りが完了したら、
透明なアクリル板も重ねて同じように溝を掘ります。
アクリル板とキャプコンの干渉対策
アクリル板を組付ける際に、キャプコンと干渉してしまい組付けられないので、
干渉しないようにアクリル板を削っていきます。
リューターと付属の砥石でこのように削りました。
画像上側は、下穴が欠けてしまっただけなので気にしないでください。
電気配線
LEDテープを55cmでカットします。
今回購入したLEDテープには、5cm間隔でカットできるようになっていますので、
カット線の部分で切ってください。
テープLED同士を2P平行線ではんだにて繋げます。
組んだ時の長さをあらかじめ測っておいて、
ピッタリサイズで、作っておいた方が配線のおさまりが良くなります。
「+」は「+」、「-」は「-」に繋がるように配線接続してください。
念のため、はんだでの接続部分には、熱収縮チューブを取り付けました。
電源側の配線は、LEDテープに元々付いていたのを取り外して、
キャプコンを通してから、再度はんだ付けをします。
次の工程に行く前に、点灯テストをしてみました。
アクリル板に干渉しないように、LEDテープを貼り付けます。
リベットで組付け
リベッターを使ってアルミチャンネルとアクリル板を固定します。
まずは、フタ受けのあるフロスト加工したアクリル板側を固定していきます。
そして、反対側の白ツヤのアクリル板を滑らせるように入れ込み、リベット固定します。
アクリル板が湾曲して浮いてしまっている部分は、
接着剤で貼り付けました。
これにて、完成です。
完成品のレビュー
早速ですが、完成品を水槽にひっかけてみました。
このような感じでしっかりとフィットしています。
点灯してみるとこのような感じになりました。
意外と暗めな仕上がりになってしまいましたね、、、
まぁ、ここは良しとしましょう。
費用はおいくら?
今回この光るバックスクリーンを作るにあたって、
かかった費用は以下のとおりです。
かなり費用が掛かってしまいました、、、
これなら、ADAのライトスクリーン普通に買った方が良かったですね(笑)
部材名 | 備考 | 価格 |
---|---|---|
アクリル板 透明 4mm厚 | 600mm x 356mm | ¥2,596 |
アクリル板 白ツヤ 2mm厚 | 600mm x 356mm | ¥1,446 |
送料 ※¥3,980以上の購入で無料 | 別の物も購入して送料無料 | ¥0 |
小計 | ¥4,042 | |
アルミチャンネル 2.0×22(内寸18)x12 | 長さ600mm x 2本 | ¥1,791 |
アルミチャンネル 2.0×12(内寸8)x12 | 長さ356mm x 2本 | ¥1,356 |
カット料金 | 56円 x 2カット | ¥112 |
送料 | ¥2,000 | |
小計 | ¥5,259 | |
ステンレス製フタ受け 8mmガラス用 | ¥1,650 | |
ブラインドリベット | ¥1,836 | |
強力接着剤 プレミアムソフト クリヤー | ¥380 | |
防水キャプコン PG7 | ¥899 | |
熱収縮チューブ | ¥398 | |
透明2P平行線 AWG22 | 元々持っていたものを使用 | ¥0 |
小計 | ¥5,163 | |
5050テープLED 白色 55cm x 2本 | 2mを購入しカット | ¥3,456 |
ACアダプタ 12V 2A | ¥1,490 | |
DCコネクター付き調光器 | 無くても良い | ¥842 |
DCコネクター付きON/OFFスイッチ | 無くても良い | ¥486 |
送料 | ¥510 | |
小計 | ¥6,784 | |
合計 | ¥21,248 |
参考までに今回使用した工具類は以下のとおりです。
工具名 | 価格 |
---|---|
オービタルサンダー | ¥9,091 |
電動ドリル | ¥22,800 |
リーマ | ¥1,745 |
リベッター | ¥1,300 |
リューター | ¥4,599 |
ダイヤモンドカッター | ¥730 |
半田こて | ¥640 |
合計 | ¥40,905 |
まとめ
今回作ってみて反省点が3つほどありました。
カッコ良いものを作りたくて費用を度外視してしまったこと
今回は、アルミチャンネルを使用して、フレームをアルミ製にしましたが、
ネットで購入する場合には、4メートルからしか購入できなくて、
かなり余ってしまいました。
そして、送料も2,000円かかってしまったので、
かなり割高な制作費用でした。
変に難しい作り方をしてしまったこと
こちらもカッコよく仕上げたかったので、アクリル板とアルミチャンネルの接合をリベット固定にしたことを後悔しています。
下穴の位置が少しずれただけでも、アクリル板をはめ込むと湾曲してしまい少し見栄えが悪くなってしまいました。
アクリル板とアルミチャンネルの固定は、瞬間接着剤だけでも良かったと思いました。
白く光るバックスクリーンは単調に感じた
今回は、白色のLEDテープしか使用しませんでしたが、
背景が白いだけだと少し単調に感じましたので、
上側だけでも青色LEDに変更してみても良かったと思いました。
それと、少し暗めな印象を受けたので、
次からは、使用するアクリル板を変更したいと思います。
以上の反省点を踏まえて、改良版をイチから作りました。
下記の記事もご覧ください。
最後までありがとうございました。
それでは、また次回!
なんとAmazonにて、ライトスクリーンを販売しているのを見つけました。
お値段が17,000円程度なのでDIYするよりも
購入した方が良いかと思われます。
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